お知らせ

2005年3月16日弊社ソアノール(EVOH樹脂)の燃料タンク用途採用に関して

弊社(日本合成化学)製品ソアノール(エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂)が、トヨタ系プラスティック燃料タンクメーカーであるエフティエス社(本社愛知県稲沢市)に採用されました。

弊社は、数年前よりエフティエス社にソアノールの採用を働きかけ、このたびの採用にこぎつけたものです。採用されたソアノールは、弊社が得意とするハイバリアタイプで、なおかつ熱安定性に優れています。

ソアノールについては、既に数年前より欧州の大手プラスティック燃料タンクメーカーに採用されており、日本車を含む欧州生産車に搭載されている実績を持ちます。このたびの日本市場でのトヨタ車への採用は、弊社が自信を持つ製品性能と相まって今後この用途への弊社の展開を加速するものと期待されています。

エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂は、優れたガスバリア性、溶剤バリア性を持ち、なおかつ溶融成型加工が可能な樹脂です。世界需要は2004年約8万トンと推定されていますが、地域的には北米・欧州の市場規模が大きく、全地域にわたり主な用途は食品包材です。プラスティック燃料タンク用途は現状その中の約1割強ですが、これから燃料タンクのプラスティック化が進む日本およびアジア地域では、近い将来大きく伸びるものと予想されています。