2025年10月17日ガスバリア性樹脂「ソアノール」・リサイクル助剤「ソアレジン」を含む食品包装用多層フィルムのリサイクル認証取得について
~欧州のリサイクル認証機関RecyClass~
三菱ケミカル株式会社(本社:東京都千代田区、社長:筑本 学、以下「当社」)は、食品包装材などに使われるガスバリア性樹脂「ソアノール™」とリサイクル助剤「ソアレジン™」を含む多層フィルムが、欧州のリサイクル認証機関RecyClassのリサイクル認証を取得したことをお知らせします。
ソアノール™は、当社独自技術によって開発された高いガスバリア性、耐油性、透明性を持つエチレン・ビニルアルコール共重合樹脂(以下「EVOH」)です。食品包装材として用いることで、食品の風味や品質を長持ちさせ、食品ロス削減に貢献します。また、他のプラスチック素材に比べて薄くすることが可能で、プラスチック使用量の削減にも貢献することから、環境配慮型の素材として世界で需要が拡大しています。欧米の主要な業界団体のガイドラインにおいて、EVOHをバリア層として使用した多層フィルムはEVOH含有率が5wt%までであればリサイクルが可能と規定されています。
食品包装材をはじめとするプラスチック製品は資源循環の観点からリサイクルが求められ、リサイクル性に優れる素材の開発が進んでいます。このたび、当社はRecyClassにおいて、ソアノール™含有率10wt%のポリエチレン系多層フィルムがリサイクル可能であるとの認証を取得しました。また、他の樹脂との相溶性を高め、リサイクル材の品質を向上させる「ソアレジン™」を併用した場合においても、本多層フィルムのリサイクルが可能と認証されました。なお、本多層フィルムは米国のリサイクル認証機関であるThe Association of Plastic Recyclersの認証も取得しています。
これらのリサイクル認証の取得は、ソアノール™が食品ロスの削減のみならず、資源循環にも貢献する素材であることを示したものと言えます。
当社は、三菱ケミカルグループの経営ビジョン「KAITEKI Vision 35」において「食の品質保持」を注力事業領域のひとつに挙げています。食の品質保持を支える環境配慮型の素材の提供によって、社会のサステナビリティ実現に貢献してまいります。
- ■RecyClassの概要
- ・設 立:2014年
- ・所在地:ベルギー ブリュッセル.
- ・サイト:https://recyclass.eu/
- ■ソアノール™製品サイト
- https://www.soarnol.com/jpn/
- お問合せ先
- 三菱ケミカル株式会社
コーポレートコミュニケーション部 メディアリレーショングループ - TEL:03-6748-7140
